TEAM　N　Kids

３月１９日（土）
琵琶湖一周サイクリング　父・長男

子供が成長するにつれ、「子供と一緒に何かを成し遂げたい」との思いを強く持つようになった。

子供には決して無理をさせたくはない。小さな冒険や努力を繰返しながら、終には大きな事を成し遂げられるってのが理想だ。

学校やスポーツ少年団で体験させるってのも一つの考え方なんだろうが、子供の成長を他人任せにしている様で抵抗を感じる。他人との触れあいも勿論大切なんだが・・・。

貴重な週末をそれらの活動に奪われ、「子供の今」を共感できないのは、親として残念だ。「子供の今」を共感したいので、そういった活動には極力触れないようにしている。

今抱いている野望の一つは、京都一周トレイル。そしてもう一つは「琵琶湖一周サイクリング」

実は、琵琶湖一周サイクリングは昨年に挑戦した。残念な事に昨年は、二日目に雨天中止の憂き目にあっている。今年はリベンジとなるのかな？

ＡＭ８：５０分自宅を出発。９：００には琵琶湖大橋をスタートしたかったので、母には自宅出発を７：３０と告げていたが・・・。いつものように1時間遅れ。

９：４０頃に琵琶湖大橋西岸にある道の駅「近江米プラザ」に到着。ここが１０歳の長男と挑戦する琵琶湖一周サイクリングのスタート及びゴール地点となる。

長男は母からクロスバイクを借りて、父は１０年選手のＭＴＢでの再挑戦となる。

急いで準備をすませ１０：００頃スタート。先ずは琵琶湖大橋を渡る。長男は琵琶湖大橋に関して以前「探偵ナイトスクープ」で仕入れたネタを得意げに披露。「息子よ、その番組は、父も一緒にみていたぞ」と言いたいのを我慢しながら、長男のウンチクを拝聴する。

琵琶湖大橋を渡った後、サイクリングロードを北へ。対岸の比良山は雪景色。手前には満開の菜の花。風は少々冷たいが、早春の景色を楽しみながらのサイクリングとなった。

サイクリングロードを快調に進む父に反して、母のクロスバイクを拝借してきた長男は少し遅れ気味。すぐに呼び鈴でペースダウンの指示を受ける。長男は一定スピードでペダルを回し続ける事が出来ない様子。１０歳では難しいのかな？父の我ままで進む訳にもいかず、極力長男のペースに合わせる。

こんな様子で一時間程走り続けたところで、近江八幡市長命寺の分岐へ到着。ココからは内陸を通るルートを選択。途中サイクリングロードが途切れ、長男はビビリながらの走行。路肩の雑草に苦労している。

小さな峠を越えた辺りで、サポート隊に追い抜かされた。サポートカーには母・次男・長女が乗っている。特に待ち合わせ場所を特に決めていたわけではないが、しばらく走ったコンビニでサポートカーを発見。スタートから１時間半程たっていたので、ここで一旦休憩する事にした。

３歳の次男や１歳の長女にとっては、父・長男が何をしているのか理解出来ないだろうなぁ・・・。でも小さな挑戦を続けている長男は勿論、父にとっても、追い抜かされる一瞬や休憩場所で出会う瞬間に大きな勇気をもらえる。２４時間マラソンのタレントさん達もこういった小さな勇気を貰いながらゴールに向かっていくんだろうなぁ。

１０分程の休憩の後再スタート。一旦の休憩がよかったのか、長男も順調に距離を稼ぐようになった。間もなくして彦根市に到着。

学校の授業で琵琶湖の事を習った長男にとっては、通過する地名に興味深々。父にとっては、平成の大合併へ代わってしまった地名に戸惑いながらの道のりとなった。

午前中に順調に距離を稼いだ行程だったが、彦根市に入ってからは父にとっての地獄の始まりだった。彦根辺りの湖畔では北風に悩まされる。追い討ちをかけるように腰痛とお尻の痛みに悩まされる父に反して、長男はまだまだ元気。父の熱望により数回の小休憩を挟み、フラフラになりながら彦根市を抜ける。

水鳥に関する薀蓄を披露しながら進む長男に反して、お尻の痛みを耐えながら進む父。予定より随分遅れて１４：００頃に米原市の道の駅近江母の郷」に到着。

道の駅で春を探すサポートメンバーと合流。昼食となった。一泊二日の１/４を終え、父は普段の不摂生を悔やみつつ、長男の成長に驚く。